「今」を楽しんだ先に充実した「老後」が待っている

こんにちは。One Day Design代表の矢野です。

 

突然ですが、みなさんは今、人生を謳歌していますか？　日本人は、「旅行は老後の楽しみに取っておく」「今は忙しいから、老後は家族や友人たちといろいろ楽しみたいな」と考えている人が多いように感じます。そのため、現役時代は「安心して暮らせる老後」のために仕事と貯蓄中心の生活。そんなふうに過ごしている方もたくさんいるのではないでしょうか。

 

これは、真面目で勤勉な日本人らしい考え方だなと思います。でも、ちょっと考えてみていただきたい。「老後」って、その時がきたら急に楽しめるものなのでしょうか？

 

 

例えば、老後にヨーロッパに行こうとします。ヨーロッパは石畳が多く、車で入れない場所もたくさんあるため、かなりの距離を歩く必要があります。体力や筋力がないとなかなかつらい旅になるかもしれません。思ったように体が動かないことで、旅行や趣味に対する気力が湧いてこないこともあり得るでしょう。

 

また、仕事関係の人としか付き合ってこなかったことで、「定年後、急に人付き合いがなくなってしまった」「家族が全然相手をしてくれない」といった話もよく耳にします。このように、定年する年になったからといって、急に「充実した老後」が送れるわけではないのです。

 

One Day Designが考えるのは、「今」と老後は地続きである、ということです。「今の自分」のために行うことが、老後の自分につながっている。つまり、定年後や老後の楽しみは、今を生きる楽しみの連続の先にある。そんなふうに考えています。

 

 

老いを賛美する、フランス人の生き方に学ぶ

 

フランスには「La vie est belle(ラ・ヴィ・エ・ベル)」という言葉があるそうです。これは、「人生は美しい」という意味の言葉です。私たちがこの言葉に出会ったのは、長年世界各地で外交官として働いてきた賀来弓月さんの著書『60歳からを楽しむ生き方　フランス人は「老い」を愛する』（文響社）を読んだ時でした。

 

「人生を思い切り楽しもう」「生きる喜びを精一杯享受しよう」「人生を楽しく有意義なものとするために、自分自身で考え、自分独自の道を切り拓こう」というものでしょう。フランスの高齢者は老いを賛美するためにこの言葉を発するのです。（中略）この言葉は、フランス人にとって、生きることに希望を失いかけている自分に対する戒めと、生きることに希望を失いかけている他者に対する勇気づけとして使われます。生を享けた時から、命を失うその日まで、人生を思う存分楽しむ。それがフランスの人々の前向きな人生哲学の中核になっているのです。

『60歳からを楽しむ生き方　フランス人は「老い」を愛する』より引用

 

「老いを讃美する」。すごく素敵な考え方だと思いませんか？　これはきっと、「今」をしっかりと楽しみ、それを積み重ねたものが「年齢」だと考えるからでしょう。逆に、今が充実していないのに、老後だけを充実させるのは難しいとも言えます。

 

今、あなたはどんな毎日を送っていますか？

仕事ばかりでストレスフルになっていませんか？

健康的な毎日を送れていますか？

 

充実した老後を過ごすためには、「今をどう過ごすか」がとても大事です。それは、「老後のために今を生きよう」ということではなく、「今を大切にした延長上に素敵な老後がある」ということを意識することだと思います。

 

 

今、健康を意識した生活をしておけば、老後にひどい健康状態になる可能性は大きく下げられるでしょうし、今からエイジングケアをしていけば、他の人より若々しくいられるはずです。今から、気の合う友人や趣味の仲間を作って付き合いを続けていけば、老後も楽しく過ごせるに違いありません。

 

例えば、車だって何も手入れをせずに何十年も経てばただの古い車ですし、うまく走れない可能性も高いでしょう。しかし、しっかり手入れをしながら大事に乗られてきた車は「クラシックカー」と呼ばれ、現役で乗り続けられますし、憧れられる存在にもなり得ます。家でもそうですね。築数十年たった時に、素敵な古民家になっているのは、コンセプトを持ち、丁寧に手をかけてきた家だけ。それは人も同じです。

 

次第に老いていく自分を恐れるのではなく、楽しく生き生きと年を重ねていく。「老後」と言われる年齢になった時に、「あの時、もっとこうしておけばよかった……」と後悔しなくていい人生を送っておくことが大事だと思うのです。

 

「充実した老後」という目的に向かうために、今から小さな目標をクリアしていく。そして、その目標達成自体も楽しむことで、現在の充実も自分の望む老後も手に入るに違いありません。

 

One Day Designを通じて、人生を楽しみたい人同士でつながってほしい

One Day Designは、こういった考えを大切にしながら、みなさんに人生をもっともっと楽しんでいただきたいと思っています。その一助として、今はその方にあったトレーニングで健康面でのサポートを、エステでお肌をケアしたり体を整えたりすることで美容とリラクゼーションを提供しています。

 

さらに、イベントや会員様同士の交流を通じて、人生を楽しみたい方々でつながれるコミュニティーとしての機能ももっと充実させていきたいと考えています。現在は、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあってなかなか難しいですが、今までも、会員のみなさんと一緒にマラソン大会に参加したり、ゴルフ好きを集めてみんなでゴルフに行ったりといったイベントを開催してきました。

 

今後は、トレーニングをして姿勢を整えたり、エステで磨き上げたりした最高の自分で、「なりきり写真」を撮るイベントの開催なども構想中です。もちろん、撮影はプロのカメラマン。プロのメイクさんの力を借りるのもいいですね。プロに一番素敵な「今の自分」を演出してもらって、撮影してもらうなんて、ちょっと楽しいと思いませんか？　まだまだアイデアレベルではありますが、そんな楽しい企画も考えていきたいと思っています。

 

「今の自分」が一番若い！　始めた時から人生は好転します

人生100年時代。60歳以降の人生が40年もある時代です。その40年をどんな状態で迎えて、何をして過ごすかは今の自分次第です。

 

トレーニングを始めたお客様とお話ししていると「もっと早くトレーニングを始めておけばよかった」と言う方もいらっしゃいます。しかし、思い立って行動に移した時がその方にとってのスタート。楽しく生き生きと年を重ねていく、新たな出発点だと思います。いくら若い頃にバリバリ運動をしていても、中年になって何もしていなければ、若い時の運動貯金もあっという間になくなっているはずです。

 

 

いつから運動を始めても遅くないと思いますし、運動をやめた人も、全く今まで取り組めていなかった人も、ぜひ恐れずに新たな健康への取り組み（自分磨き）に一歩踏み出してみてください。これは、趣味や友人作りも同じです。なんといっても、「今」の自分が一番若い！　いつ始めたって遅いなんてことはありません。

 

私たちも、まだまだ今と老いがつながっていく、老いを愛せるような取り組みができているわけではありません。でも、こういったことを意識しながら、日々、充実した人生を送るためにさまざまなことに取り組んでいます。年を重ねることを嘆く日々ではなく、いくつになっても「毎日が楽しい！」「人生は輝いている！」と言える自分でいたいものですね。一緒に頑張りましょう！

 

投稿者：矢野 耕二